2016年の春に登場したシャープ FU-GK50は、蚊取空気清浄機と銘打たれた新製品。
その名の通り、蚊取り機能を搭載した画期的な空気清浄機というわけです。
このシャープ FU-GK50の登場にはおそらく誰もが驚いたことと思いますが、同時に誰もが思うことは
「コレでホントに蚊が取れるのか?」
ということですよね。
そんな中、とあるECサイト内に「蚊取空清でホントに蚊は取れるのか?」という実験動画がアップされていたので、今回はその実験動画を見て検証してみます。
シャープ FU-GK50 実験内容と結果
「蚊取空清でホントに蚊は取れるのか?」と題された実験は、千葉県船橋市のとある幼稚園で行われています。
ちなみに、リポーターはタレントのタージン氏で、害虫防除技術研究所の白井良和氏も同席。
その実験の内容は、幼稚園のある1室にシャープ FU-GK50をセットして稼働させ、そこに10匹の蚊を放してから24時間後の結果をみるというものです。
そして、その結果は・・・
10匹中8匹の蚊が、シャープ FU-GK50の中にある蚊取りシートに貼り付いていました。
この実験での蚊の捕獲率は80%。
そして、実験は「大成功」という形で終わりますが、本当にこれで大成功と言えるんでしょうか・・・
シャープ FU-GK50 実験動画を検証する
この実験動画を見ていてかなり気になるのは次の3つのポイントです。
- 無人の室内で行われている
- 捕獲率80%では物足りない
- 24時間という時間の長さ
無人では意味がない?
先ず、この実験は無人の室内で行われていますが、
「もしこの室内に人がいたらどうなるのか?」
という疑問が当然浮かんできます。
「蚊は人体とシャープ FU-GK50のどちらにより多く集まるのか?」
やはり、生身の人間がいれば、そっちの方に蚊は寄ってくるような気はしますが・・・
このあたりのことを明らかにするには、室内に生身の人間も入れて実験するべきでしょうね。
まあ、アルバイトを雇って多少我慢してもらうとか・・・
でも、これって結構重要なポイントです。
スポンサーリンク
捕獲率80%では低すぎる?
次に、捕獲率80%ですが、個人的にはこの捕獲率ではダメですね。
何故なら20%の蚊は残るから。
実験では8匹の蚊は捕獲できましたが、残りの2匹は生存しています。
つまり、その2匹の蚊に刺されてしまうということ。
就寝中、たった1匹の蚊に何か所も刺されてしまった、といった経験は誰しもあるのではないでしょうか。
また、たった1匹の蚊の「プ~ン」という羽音が、うっとうしくて眠れないといったケースもありますよね。
やはり、蚊は1匹も残してはダメです。
捕獲率は100%でなければ、あまり意味が無いような気がしますね。
実験時間が長すぎる!
最後に24時間という実験時間の長さですが、これだとちょっと長すぎると思います。
この実験では、
「実際に何時間後に何匹の蚊が捕獲されたのか?」
ということは分かりませんが、
丸々24時間かかって、やっと80%の蚊を捕獲したと考えると、ちょっと時間がかかり過ぎですね。
普通の人の睡眠時間は8時間くらいですから、その8時間内でどのくらいの蚊が取れるのかが知りたいところです。
実験は「24時間後の結果をみる」というものではなく、「1時間ごとの捕獲状況を調べる」といった感じにした方が、より正確なデータが取れると思うんですが・・・
結論
今回の実験動画を見た感想としては
「確かに蚊は取れるようだが、過度の期待は禁物!」
といった感じになりますね。
ただし、もっと厳密な実験をすれば、こうした見方も変わってくるかも知れません。
例えば、同じ室内に人とシャープ FU-GK50を入れ、10匹の蚊を放した1時間後に、何匹の蚊がシャープ FU-GK50に捕獲され、人は何か所蚊に刺されるのか?
といった感じにすれば良いと思いますね。
これでもし人が蚊に刺されずに、シャープ FU-GK50にほとんどの蚊が捕獲されていたら、この製品はけっこうスゴイ!ということになりますが・・・
今後シャープには、このような実験を是非やってもらいたいものです。