コロナ コアヒートは非常に人気の高い電気ストーブ。
「遠赤外線をたくさん放出するのでとっても暖かい!」というのが、このシリーズの人気の理由です。
一方、ダイキン セラムヒートもまた、遠赤外線をたくさん放出する電気ストーブとして人気です。
この両者、同じような外観と性能を持っているので、コアヒートとセラムヒートで悩むという方も多いはず。
そこで、今回はこのコアヒートとセラムヒートには、いったいどのような違いがあるのかを検証してみることにしましょう。
今回の比較対象モデル
今回の比較対象となるのは、いずれも2022年に発売された以下のモデルです。
●コロナ コアヒート DH-1222R
コアヒートは2020年モデルの「DH-1220R」からデザインが刷新されており、2022年モデルの「DH-1222R」にも同じデザインが採用されています。
本体の前面と上部に黒が使われていますが、全体のカラーはホワイトです。
なお、同じ2022年モデルの他機種「AH-1222R」と「CH-1222R」のデザインは以前と同じままです。
●ダイキン セラムヒート ERFT11ZS
セラムヒートは2018年に発売された「ERFT11VS」からデザインが刷新され現在に至っています。
カラーはブラウンとマットホワイトの2種類があります。
なお、この「ERFT11ZS」は2022年の秋に発売されていますが、ダイキンではこれを「2023年モデル」と呼んでいます。
コアヒートとセラムヒートの暖かさを比較
コロナ コアヒートもダイキン セラムヒートも、セラミックコーティングシーズヒーターを熱源としており、人体に最も吸収されやすい3~20ミクロンの遠赤外線がたっぷりと放出される設計となっています。
この遠赤外線が当たるとその熱量の90~95%が体に吸収され、さらに体の構成分子を震わせて発熱を促します。
コアヒートやセラムヒートが暖かいと言われているのは、こういった理由からです。
「それじゃあ、どっちが暖かいの?」
という疑問が浮かんで来るかと思いますが、このあたりはちょっと微妙なところですね。
コアヒートの場合は「1.8m離れても暖かい」、そして、セラムヒートの場合は「たたみ1畳分(1.8m)以上先にも温もりが伝わります」といった表現が使われていますが、これだとちょっと曖昧でよく分かりません。
ただ、セラムヒートのパワーは最大1,100Wですが、コアヒートのパワーは最大1,150Wです。
ですからMAXで運転した場合は、コアヒートの方がちょっと暖かいのかも知れません。
でも、ほんのわずかな差ですけどね。
コアヒートとセラムヒートの省エネ機能を比較
電気ストーブはパワーを強くすれば暖かいですが、その分電気代も多くかかることになります。
電気代の節約という観点からすれば、省エネ機能や自動温度調節機能がポイントになります。
もちろん、コアヒートやセラムヒートにもこうした機能が搭載されていますが、両者の機能は多少異なっています。
ここからは、そのあたりを比較してみましょう。
省エネセンサーと人感センサーモード
コアヒートの「省エネセンサー」は、人の存在を人感センサーで検知し、省エネ運転や運転停止をする機能です。
ヒーターの前から人がいなくなると10分後に自動的に電気代を節約した運転に切り替わります。
これで約15%省エネになるとのことです。
そして、30分後に運転を停止します。
一方、セラムヒートには「人感センサーモード」があり、コアヒートの「省エネセンサー」と同じような働きをします。
ただし、こちらは人感センサーが人の不在を検知すると、10分後からパワーを抑えた運転になり、15分後に自動停止します。
つまり、セラムヒートの方が早く運転停止になるということです。
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コアヒートのゆらぎ運転
コアヒートには「ゆらぎ運転」という省エネ機能も搭載されています。
この「ゆらぎ運転」は、体感温度を考慮しながら定期的にパワーをセーブする機能です。
「体感温度を考慮しながら」という部分がちょっとアバウトですが、要は適当にパワーを上げ下げする機能なんでしょう。
でも、この機能を使うと約29~30%の電気代を抑えることが出来るということです。
セラムヒートの自動温度制御機能
セラムヒートには自動で温度を制御する機能があり、3つの運転モードがあります。
「リズムモード」はパワーに強弱をつけながらムダのない運転をする機能です。
通常運転だと時間の経過とともに暑く感じて来ますが、このリズムモード運転だと時間が経っても快適な温度を保つことが出来ます。
この機能を使うと約15%の節電効果があるようです。
「温度モード」は、室温が約22℃に達すると、自動的に消費電力を抑えた運転に切り換わる機能です。
これはエアコンなどで室内が暖まるまでのスポット暖房として使いたい時などに便利です。
なお、「リズムモード」と「温度モード」は併用することはできません。
「速暖モード」は、通常の1.8倍速で素早く暖房する機能です。
立ち上がりは全力で暖房運転を行い、暖かくなったら設定された運転になります。
この機能は、とにかくすぐに暖まりたい時に便利なものであり、通常の運転よりも消費電力は大きくなるので、省エネ機能とは別物と考えるべきでしょうね。
その他の機能や仕様を比較
コアヒートもセラムヒートも自動首振り機能があり、切タイマーやチャイルドロックなどの機能も付いています。
首振り範囲はともに左右70度ですが、コアヒートは首振り角度を30度・50度・70度から選べます。
また、輻射部をタテ・ヨコに変えられるのも両者と同じですが、細かい点を挙げるとすれば、コアヒートは輻射部を上向きに32度まで変えられますが、セラムヒートは30度までとなっています。
下向き角度は両者とも5度までです。
あと、切タイマーの設定時間は、セラムヒートは、0.5・1・2・4・6時間の5段階ですが、コアヒートは、0.5・1・2・3時間の4段階となっています。
サイズと重量など
両者のサイズおよび重量などは以下の通りです。
<コアヒート DH-1222R>
- 高さ718×幅343×奥行293mm
- 質量 6.3kg
- 電源コードの長さ 2.4m
<セラムヒート ERFT11ZS>
- 高さ663×幅342×奥行342mm
- 質量 8.0kg
- 電源コードの長さ 3.0m
本体サイズは両者ともほとんど同じですが、セラムヒートの方が少し重いです。
あと、セラムヒートの電源コードはキャプタイヤコードです。
キャプタイヤコードとは業務用のコードであり、柔軟性・耐水性・耐熱性・加工性に優れています。
つまり、セラムヒートは電源コードの品質も良いということです。
コアヒートとセラムヒートではどっちがイイの?
コアヒートの「省エネセンサー」とセラムヒートの「人感センサーモード」は、若干の違いはありますがほぼ同じ機能です。
コアヒートの「ゆらぎ運転」とセラムヒートの「リズムモード」もほぼ同じような機能です。
そして、コアヒートは運転開始時は急速運転して素早く暖める機能がありますが、これはセラムヒートの「速暖モード」とほぼ同じです。
となると両者の違いは、
<コアヒート>
- 首振り角度を3段階から選べる
<セラムヒート>
- 「温度モード」がある
- 電源コードが長く高品質
となります。
あとは
- どちらのデザインが好みか?
- 価格はどちらが安いのか?
というところですが、コアヒートには白系しかありませんが、セラムヒートにはブラウンもあることが結構ポイントになりそうです。
濃色系を好む人であれば、おそらくセラムヒートのブラウンに魅力を感じるのでは?
コアヒートとセラムヒートの価格
さて、コアヒートとセラムヒートではどちらの方が安いんでしょうか?
というわけで、楽天市場などのECサイトを見ると、どうもコアヒートの方が少し安いようです。
例えば、現在の楽天市場での最安値は
- DH-1222R-W 35,431円
- ERFT11ZS-T 37,543円
- ERFT11ZS-W 36,999円
となっています。(2022/10/24現在)
ネットでの通販価格は日々変動しますので、実際の販売価格はそれぞれのサイトでご確認下さい。
●楽天市場
●ヤフーショッピング
最後に
コロナのコアヒートもダイキンのセラムヒートも、ほぼ同じように暖かく、ほぼ同じような機能を持った電気ストーブです。
となると、決め手となるのは価格やデザインということになりそうですね。
まあ、どちらを選んだにせよ、きっと満足できることは間違いないでしょう。
そして、寒い冬も暖かく快適に過ごすことが出来るはずです。
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