ハンガーに掛けたままで手軽にシワを伸ばせる衣類スチーマーの人気が高いです。
その定番商品といえばやはりパナソニックの衣類スチーマーですが、現在では様々なメーカーの衣類スチーマーが販売されている状況です。
アイリスオーヤマ「IRS-01」もその中のひとつですが、やはりその魅力は価格の安さにありますね。
アイリスオーヤマ「IRS-01」とパナソニック「NI-FS550」を比較する
現在衣類スチーマーの購入を検討している方なら、このアイリスオーヤマ「IRS-01」がきっと気になっているはず。
でも、安いという理由だけで安易に購入してしまう前に、この「IRS-01」の良い点や難点などを知っておいた方が良いはず。
そのためには定番商品であるパナソニックの衣類スチーマーと比較してみるのが良いでしょうね。
今回比較対象とするパナソニックの製品は、2019年モデルの「NI-FS550」です。
実はパナソニックの2019年モデルには「NI-FS750」という製品もありますが、こちらの方が明らかに性能が良いために比較対象には向かないと判断しました、
「NI-FS750」についてはこちらの記事で!
パナソニック 衣類スチーマー NI-FS750はタンク容量2倍!
なお、2018年モデルの「NI-FS540」も「NI-FS550」と同じ仕様ですので、以降の検証は「IRS-01」と「NI-FS540」の比較と考えても差し支えありません。
「IRS-01」と「NI-FS550」のスペックを比較
まずは両者のサイズ、質量、注水量を見てみましょう。
「IRS-01」
- サイズ 約 幅7×高さ13×長さ16.5cm
- 質量 約790g
- 注水量 約60ml
「NI-FS550」
- サイズ 約 幅7×高さ15×長さ15cm
- 質量 約690g
- 注水量 約50ml
こうしてみると、サイズは両者とも同じくらいの感じですが、「IRS-01」の方が質量が大きく注水量も多いです。
つまり、本体そのものは「IRS-01」の方が重く、満水時にはさらに重くなるということです。
後でも触れますが、これは「IRS-01」の難点のひとつであるといえます。
衣類スチーマーとしての性能の違い
続いては、立ち上がり時間、スチーム噴出時間、スチーム量の違いです。
「IRS-01」
- 立ち上がり時間 約35秒
- スチーム噴出時間 連続約5分30秒
- スチーム量 11g/分
「NI-FS550」
- 立ち上がり時間 約24秒
- スチーム噴出時間 連続約4分
- スチーム量 平均約11g/分
立ち上がり時間は「NI-FS550」の方が圧倒的に短いです。
スチームの連続噴出時間は注水量の大きい「IRS-01」の方が長いですが、10mlの差で1分30秒も違うんでしょうか?
両者のスチーム量は表記上は同じですが、本当に同じなのか?という疑念もちょっと感じてしまいます。
この件に関しても後述します。
その他の機能の違い
「NI-FS550」の場合、通常では「連続・パワフル&ワイドスチーム」ですが、通常の約3倍のスチーム量が瞬間的に噴射される「3倍パワフルスチーム」機能もあります。
「IRS-01」にはこうした特殊機能はありません。
また、「NI-FS550」は360度どの方向に傾けてもスチーム噴射が出来ますが、「IRS-01」の方は「左右大きく傾けてもスチームOK」と記載されているだけです。
まあ、360度ではないんじゃないのかなぁという感じですが、そもそも360度も必要なのかと思ったりもしますね。
あと、「NI-FS550」には自動ヒーターオフ機能がありますが、「IRS-01」にはありません。
このように機能的には「NI-FS550」の方が優れていますが、これは当たり前といえば当たり前ですし、別にこれらの機能が無くても問題なしという方も多いはずです。
スポンサーリンク
アイリスオーヤマ「IRS-01」の評判と難点
ECサイトなどに掲載されている「IRS-01」購入者の口コミには、
- 小さくて軽くてとっても使いやすい
- 一応シワが伸びてキレイにはなる
- 充分シワも伸びるし手軽に使えるので満足
- 完璧とはいかないが、かなり綺麗になる
- シワはちゃんと取れます
- デザインも大きさもはちょうど良い
といった良い評価のもの多いですが、同時にこの製品の難点を指摘しているものも多々あります。
その難点とは
- 本体が重いこと
- 釦が堅いこと
- スチーム量が少ないこと
の3点です。
そして、これらの難点があるために、使い勝手が悪いという感想になっている口コミもよく見られます。
「IRS-01」は重い?
スペックの比較でも見た通り、「IRS-01」は「NI-FS550」よりも重いです。
そして、実際にこの重さを指摘している口コミも多いです。
- シワは取れるけど、ちょっと重たい
- ずっと持ってると腕が疲れるくらいの重さ
- ハンガー掛けでの5分は腕が疲れる
- 女性には重すぎるかも知れない
といった感じです。
また、この重さと同時に難点となっているのがボタンの堅さです。
「IRS-01」のボタンは堅い?
「IRS-01」のスチームボタンは本体上部にあり、親指で押している間はスチームが出続けます。
ただ、このボタンが堅い(重い)という指摘があります。
- ボタンを親指で押すのが重く、ハンガーにかけたままだと指と腕が痛くなり使いにくい
- 釦が堅くてスチームを続けると指が痛くなる
- 蒸気を出す間はスイッチを押しっぱなしなので少々指が疲れる
パナソニック「NI-FS550」のボタンは取っ手の内側にあり、人差し指で握るようにして操作できます。
この方が自然な感じで操作できそうですね。
「NI-FS550」のボタンに関しては「堅い」とかの指摘は無いようですし。
「IRS-01」はスチーム量が少ない?
「IRS-01」のスチーム量はスペック的には11g/分ですので、「NI-FS550」と同等なはずです。
しかし、このスチーム量が少ないと感じている購入者も結構います。
- スチーム量が思ったより少ないです。
- 小さくて使いやすいが、その分蒸気も控えめな感じです。
- スチームの威力としては強くはない。大きなシワなら伸ばせるが、細かなシワに関しては無理です。
といったところです。
ただ、スチーム量が少ないと感じている方が何を基準にしているのかが問題です。
例えばパナソニックや他のメーカーの製品と比べて「少ない」と感じているのなら分かりますが、単に自分が期待していた感じとは違うということもありますからね。
しかしながら、本体が重くてボタンも堅いというのは事実ですから、同じ量のスチームを噴射し続けた場合、パナソニック「NI-FS550」よりもアイリスオーヤマ「IRS-01」の方が疲れるであろうことは明白です。
この点ではやはり「NI-FS550」の方が優れていると言わざるを得ませんね。
まあ、これも当たり前ですけど・・・
アイリスオーヤマ「IRS-01」の利点
さて、ここからはアイリスオーヤマ「IRS-01」の良いところを紹介しましょう。
この「IRS-01」の利点は給水タンクが取り外せるカセットタンク式であることです。
この手の衣類スチーマーのほとんどは本体に専用カップで直接水を注ぎ入れるタイプであり、「NI-FS550」もこのタイプです。
そして、基本的に本体に設けられた注水口は狭いですから、そこに水を注ぎ入れるという作業にはちょっと煩わしいものがあります。
でも「IRS-01」なら水を入れたカセットタンクをセットするだけで良いので給水が楽に出来ます。
また、余った水を捨てる時もカセットタンクを外してそのまま捨てればOK。
つまり、事前準備と後片付けに関しては「IRS-01」の方が優れているということです。
「IRS-01」と「NI-FS550」の価格
ここまでをまとめると、機能、性能、使い勝手と、多くの点で「NI-FS550」の方が優れているといえます。
しかしながら、「IRS-01」の方が価格が安いという点は見逃せないところでしょうね。
現在の楽天市場での販売価格は
- IRS-01 4,980円から
- NI-FS550 9,603円から
という感じです。(2019/08/27現在)
今回見て来たように、「IRS-01」にはいくつかの難点もありますが、そこに妥協できれば価格の安さという大きな恩恵を受けることが出来ます。
また、そこに妥協できないのであれば、パナソニックや他のメーカーの製品を選んだ方が良いでしょう。
いずれにせよ、貴方の満足できる衣類スチーマー選ぶと良いかと思います。