象印スマートドライが登場して以来、ここ数年でマット不要のふとん乾燥機はすっかり定着した感がありますね。
でも、従来のマットタイプのふとん乾燥機が全く売れなくなったということでもないようです。
<パナソニック FD-F06A7>
マット不要のふとん乾燥機は確かに手軽に使えるという良さがありますが、本当にしっかりとふとんを乾燥させるならば、マットを使った方が良いというのが大方の見方です。
ですから、マットタイプのふとん乾燥機もまだまだ人気があるわけです。
そして、その中で現在人気を2分しているのが、パナソニック FD-F06A7と三菱 AD-X50です。
<三菱 AD-X50>
この両者はともにシンプルな製品であり価格も安いのが特長です。
今回は、この2つのふとん乾燥機を比較・検証してみたいと思います。
パナソニック FD-F06A7と三菱 AD-X50の乾燥マットの違い
パナソニック FD-F06A7も三菱 AD-X50も、シングルからWサイズのふとんに対応しています。
実際の乾燥マットのサイズは
- パナソニック FD-F06A7・・・180×117cm
- 三菱 AD-X50・・・180×120cm
とほぼ同じです。
そして、この乾燥マットを2つ折りにすることで、下着や靴下などの小物類を乾燥できるのも両者に共通の機能です。
ただ、三菱 AD-X50の乾燥マットには枕乾燥ポケットが付いています。
両者の乾燥マットの違いはここだけのようです。
FD-F06A7とAD-X50のくつの乾燥方法の違い
パナソニック FD-F06A7も三菱 AD-X50もふとん以外にくつの乾燥も行なえますが、両者には多少の違いがあります。
パナソニック FD-F06A7にはくつ乾燥アタッチメントが付属されており、これをホースの先に取り付けてくつの乾燥を行ないます。
一方、三菱 AD-X50場合は、ホースの先端がくつ乾燥ノズルと一体になっているので、そのままくつの乾燥が出来ます。
アタッチメントを取り付ける必要がない分、三菱 AD-X50の方がちょっと簡単!と言えますね。
ちなみに、ホースの長さは
- パナソニック FD-F06A7・・・約89cm
- 三菱 AD-X50・・・90cm
ということで、ほとんど同じです。
スポンサーリンク
パナソニック FD-F06A7と三菱 AD-X50の操作
パナソニック FD-F06A7も三菱 AD-X50も、操作パネルが本体の前面にあり、その仕様も良く似ています。
両者ともタイマースイッチになっていて、冬モードと夏モードの2種類があります。
ただ、パナソニック FD-F06A7の場合は夏モードが右、冬モードが左なのに対し、三菱 AD-X50の場合は夏モードが左で冬モードが右と逆になっています。
タイマーの目盛りには、冬モードには「あたため」「綿」「羽毛・羊毛」「くつ」「小物」「ダニ」といった文字があり、夏モードには「送風」「綿」「羽毛・羊毛」といった文字があるのも両者に共通しています。
ただ、パナソニック FD-F06A7の場合は「綿」と「羽毛・羊毛」、「くつ」と「小物」の位置を分けているのに対して、
三菱 AD-X50では「綿・羽毛・羊毛」と「くつ・小物」が一緒の位置にあります。
このあたり、パナソニックと三菱では、乾燥に必要とされる時間設定に若干の相違があるのかも知れません。
パナソニック FD-F06A7と三菱 AD-X50の乾燥時間
パナソニック FD-F06A7でのふとん乾燥時間は、「綿」は約70分、「羽毛・羊毛」は約60分であり、「夏」の場合はこれに送風運転が約30分加わります。
これに対して、三菱 AD-X50の場合は、「夏」に送風が約30分プラスされるのは同じですが、「綿・羽毛・羊毛」が約45分と短いです。
これは、パナソニック FD-F06A7よりも三菱 AD-X50の方が多少パワーがあるからです。
パナソニック FD-F06A7の消費電力は540Wですが、三菱 AD-X50の消費電力は600Wですからね。
でも、この程度のパワーの違いで乾燥時間の差が15分も生まれるとはちょっと考えにくいですよね。
実は、三菱電機はマットの風路を工夫することで短時間での乾燥を実現したと言っています。
やはり、日本で最初にふとん乾燥機を開発した三菱電機の技術は違う!といったところかも・・・
パナソニック FD-F06A7と三菱 AD-X50の電気代
さて、パナソニック FD-F06A7と三菱 AD-X50とでは消費電力が違うということを先ほど述べましたが、そうなると電気代も違ってくるのか?ということが気になりますよね。
そこで、両者の電気代をそれぞれのHPで調べてみると・・・
パナソニック FD-F06A7の場合は
- 綿 約17円
- 羽毛・羊毛 約15円
- くつ乾燥 約7~15円
- 小物乾燥 約29円
といった感じです。
対する三菱 AD-X50は
- ふとん乾燥(綿・羽毛・羊毛) 約12円
- くつ・小物乾燥 約32円
となっています。
三菱 AD-X50の方が消費電力は大きいですが、ふとん乾燥時間は短いので、結果として電気代は安くなっています。
そして、小物乾燥の場合は同じ120分を要するため、三菱 AD-X50の方が高くなるというわけです。
でも、両機種ともシンプルなタイマー設定ですから、ユーザーのさじ加減でどうとでもなりますが・・・
フィルター性能の違い
その他の違いとして挙げておきたいのはフィルターの違いですね。
三菱 AD-X50のフィルターは、抗菌・防カビ効果のあるプラチナ抗菌フィルターです。
一方、パナソニック FD-F06A7の場合は、フィルターがあるのは確かなのですが、その細かい説明は特にありません。
というわけで、フィルター性能に関しては三菱 AD-X50の方が高いと言えそうですね。
パナソニック FD-F06A7と三菱 AD-X50の価格
パナソニック FD-F06A7と三菱 AD-X50の違いをここまで色々と検証して来ましたが、どうも三菱 AD-X50の方が、機能面でも性能面でも若干上回っているという感じですね。
あとは、両者の価格の問題ということになりそうですね。
現在の両者の価格を楽天市場で見てみると・・・
- パナソニック FD-F06A7 5,727円
- 三菱 AD-X50 6,020円
となっています。(2021/11/13現在)
つまり、これまで検証してきたように三菱 AD-X50の方が機能も性能も少し良いですが、価格はパナソニック FD-F06A7の方が少し安いということです。
まあ極端に言ってしまえば、パナソニック FD-F06A7も三菱 AD-X50もそれほど違いのないふとん乾燥機ですので、少し性能の良い方を選ぶか、少し価格の安い方を選ぶか、ということになりそうです。